高血糖の状態が続くと糖化を引き起こす
『糖化』について説明していきます。
糖化とは、食べたものに含まれる糖質が、体内のタンパク質と結合する反応です。
糖質という甘いもの、例えば砂糖などを連想すると思いますが、ご飯などの炭水化物にも、糖質は含まれています。
また、野菜など様々なものに含まれています。
糖質には大きく分けて3種類あります。
砂糖や炭水化物がブドウ糖、フルーツは果糖、それからアルコールです。
本来、これらの糖質は体内で分解され、生命活動のためにエネルギーとして使われます。
すぐに使われなかった糖質も、インスリンと言うホルモンの働きにより、肝臓や脂肪の中に蓄えられます。
ところが、短時間のうちに大量の糖質をとると、インスリンの働きが間に合わず、余分な糖質が血液の中に溢れかえります。
これがいわゆる高血糖の状態。この高血糖が長く続くと、糖化が起こってしまいます。
老化のもととなるAGEsとは
では、糖化が起こるとなぜ体に良くないのでしょうか。
それには前述したAGEsが関わってきます。
体内のタンパク質が糖化するとAGEs(たんぱく糖化反応最終生成物)と言う物質に変わります。
実はこのAGEs、老化物質とも呼ばれることもあり老化の大きな原因になります。
例えば若々しい肌のハリを作っているのは、コラーゲンと言うタンパク質です。
これが糖化してAGEsになると肌の弾力が失われ、シワやたるみが現れます。
もちろん表面の老化現象だけではありません。
血管壁にAGEsができると、動脈硬化を引き起こし、内臓を構成するタンパク質がAGEsになれば内臓の働きが悪くなります。
体内に残り続けるAGEs
また、AGEsの最も大きな害といえるのが、分解しにくい性質です。
通常、体組織を構成しているタンパク質は、古くなった機能が落ちると壊されます。
そして新たに作られるのです。
細胞が常に生まれ変わることで、正常な機能維持できているのです。
ところがAGEsは非常に分解スピードが遅いため、体内に残り続けます。
AGEsができた組織は生まれ変わらず、機能が低下した状態がずっと続くのです。
今後また書いていきますが、活性酸素や炎症の元となるサイトカインを作り出し、周囲の組織にまでダメージを与えます。
つまり、一旦できてしまったAGEsは長く残り、その期間ずっと、体内に悪影響を及ぼし続けると言うわけです。
AGEsを作らないためには、前述したように、糖質を過剰に、しかも一気に摂取しないことが重要です。
またAGEsは、砂糖や炭水化物よりも、フルーツの糖質である果糖やアルコールによって作られやすいと言われています。
これらを助けてくれるのがコレ!!